生地・芯地

次に問題になったのが生地でした。

これが無ければ、今回のシャツは作らなかったでしょう。

このオックスフォード、6.4オンスとかなり厚地。

糸にはわずかにムラがあり、ダンリバーオックスとも違う、独特の風合いをしています。

実は、この生地は、生地倉庫を整理している時に、倉庫の一番上から出てきました。

なんでも10年ほど前、いわゆる「レプリカ」はなやかなりしころ作られた生地だそうです。

ブームも去り、忘れ去られていたそうですが、見つけた瞬間、考えていた企画にバッチリな生地だったので、その場ですべて・・・といっても大した量ではありませんが、購入しました。

ただ、デッドストックと言えば聞こえは良いですが、そこそこ時間が経っている生地でしたので、強度に不安がありました。

そこで、サンプルのサンプル・・・これを作成したのが、昨年の9月。その後、自分で3か月ほど着用してみて、何の問題も無かったので、

「これなら大丈夫」

と言う事で、今回の生産にいたりました。

表地と同じぐらい、気を使ったのが芯地です。

「ブルックスは半水溶性の芯を使っている」と伝説?のように言われています。

これは、何も芯が水に溶けてなくなるわけではなく、芯を接着する糊が、徐々に洗濯で溶け、いわゆる「フラシ芯」と言う糊無しの芯と同じ状態になる芯の事をさしています。

実は、皆が皆、この「半水溶性」を使っているわけではありません。

新品のボタンダウンシャツをいくつかほどいてみましたが、糊無しのフラシ芯を現在では使っているところが多かったです。

 

ただ、同じようでいて、この芯の違いは微妙に仕上がりに差が出ます。

半水溶性の芯の場合、最初は「バリ」っとしているのですが、洗い、着こむことにより徐々にやわらかくなっていきます。

その風合いの変化も楽しめるので、今回は、半水溶性・綿100%の芯を襟・台襟・カフスに使っています。


 

How to make them?
Lot.20が出来るまで

 

Lineup-ラインナップ 画像をクリックするとサイズ表をご覧いただけます。

 


Detail-各部詳細

 

 

The Looks.
ボディに着せてみたシルエット


 

ご注文方法

 

 


 

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