今回のLot21,特に「これ」というモデルはないのですが、上に紹介したようなARROWやHALLMARKのシャツの持つ雰囲気と、1900年代初め頃のワークシャツのディテールなどが発想のもとになっています。
それを元に、普段ワークシャツをメインで縫っている工場で、できる限り綺麗に、巻き縫いの50番、それ以外は60番の細い糸、細かい目数で縫うことにより、独特のどこかラフな雰囲気が残った時代のドレスシャツを目指しています。
現代の単なるYシャツとも、シャツ専業メーカーの完全に工業化されてパターンミシンなどを駆使して作られたボタンダウンシャツとも、イタリア製などハンドメイドを多様したシャツとも違う。
1900年代初め頃だったら、こんなミシンでこんな作り方をしていただろうと、生産背景を想像しながら仕様を決めていきました。
また素材も、どうしてもアメリカンカジュアルというと厚く、ごつくとなりがちなところを薄めの生地で。現代のドレスウェアに使われる生地よりは糸が太く、織も甘く。
その結果として、少しでも当時の雰囲気を出ていると感じてもらえれればうれしいです。
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