MONTGOMERY WARD&Co 1928-29 Fall Winter Catalog

コーデュロイとウールの登場です。

左、コーデュロイは最初に登場したトラウザーズと同じく、尻ぐりと股ぐりに補強のテープが入っています。ウェスト30-44まででも3ドル89セント。
確かに、コーデュロイは他の綿織物に比べても完成までに工程数の多い織物なので、各段に高い値段がついていたのだと思います。

左の後ろポケットにはタブとボタンとあり、おそらくフラップが片方だけついているのでしょう。

 

真ん中、ウール100%のパンツが二本と、ウールが2/3・コットン1/3の混紡生地のトラウザーズです。

Double and Twist Worstedは、グレイと黒の糸をTwist(撚って)織り上げた生地。

Navy Blue Worstedは「オリジナルのアーミークロスをネービーブルーに再び染め上げたもの」とあります。推測ですが、生地の製造会社などがミリタリー向けとして作った生地をブリーチして染め直したか、もしくは、白生地で作られたものをネービーブルーに染めたのではないでしょうか。

Heavy Weight Kersey、ウール65%コットン35%で織り上げたカルゼです。

現役生地屋さんに聞くと、このようなウールにコットンを混ぜたり、リネンにコットンを混ぜる混紡は定番的な手法で、
・繊維長や特製の違う素材を混ぜることでお互いの良さをバランスを考え引き出す
・重さの調節
・コストの調節
などの目的から使われるそうです。

一番右の9と1/2オンスメルトンもウール75%コットン25%。他の生地に比べればファンシーな生地です。

 

 

 

 

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