IVY Trousers 21

ダーツを使ってヒップの丸みがきれいに出ています。

人の体は「尻回り」~「ウェスト回り」が差寸が非常に大きい。タテは20センチもありなしの中で、ぐるりの寸法も20センチ近く変わる。脇線・後ろ中心線・前中心線だけで、その差を何とかしようとするのは至難の業。

 

チノパンやトラウザーズはこれをダーツ、タック使って解消。

ダーツ・タックの無い軍パン(ベーカー)はウェストの調整ボタンや、極端に深いまた上を利用してゆとりを確保。

リーバイスなど「シュリンクトゥフィット」は、がばがばを穿いてもらい、ウェストは生地の縮みを利用する・・・・ただ、いわゆる「ダックテール気味」に生地は余る。

 

これ、中国のお客様から「なんでワーカーズの801は尻に生地のあまりがあるの?」と聞かれダックテールは伝えてわかってもらえたのですが、「じゃあなんでダックテールがあるの?」とさらに聞かれた答えです。英語で何といえばよいのでしょうか・・・

 

左右フラップ付きポケット。後ろ中心に尾錠。「これでもか」とアイビー的な仕様を盛り込んでいます。

ボタンダウンのハンガーループ、ジャケットのフックベント。「それって要る?」みたいな仕様を「これはこうでなくては」と文法のように盛り込んだものがアイビー的仕様です。いかにも日本的ですが、2010年代、イケイケだったJ.Crewのデザインチームが「このアイテムはこういう仕様、こういう生地というルールを守ったうえでデザインする」というのをどこかで読みました。あの頃のJ.Crewの独特な統一感の一因だなと感じて今でもよく覚えています。

「ルールを守ったうえで、でも何か一ひねり。ユーモア、アイデア、楽しくする何か。自分なりの何か」が大事なのだと私は感じます。細野晴臣も同じような事を言っていましたが、あの人は全く新しい物も作ってしまった人だし神ですね。勘三郎も良く「型破りと型無し」の話をしていたのにも通じます。古きを温め新しきを知る。Future is in the past、NIGOもやっぱり同じような事を言ってます。

一口にデザインとか仕様を考えるにも、対象をよく学び、勘所を知り、「ここは変えられない」「でもここは変えたら何か新しくなるのではないか」が大事だと私は思います。

 

 

裾、サンプルはモデルに合わせてダブル始末しましたが、量産の納品時はロックのみ。レングスは縫い代込で91 センチ。ダブルの巾にもよりますが、80 センチ上がり程度にダブル始末できる長さです。それより俺は足が長い! という方は取り扱い店舗様にご相談ください。生地を用意しますので、折り目で隠れる位置でつなげば裾上げは可能です。 (お直し屋さんの工賃は通常よりかかります)

 

 

 


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