数年ぶりに登場、フットボールT。
ビンテージを集めパターンを研究。肩部分に縫い目が無い。肩先で謎の出っ張りがある。特徴はつかめたのですが、実際に着て良いバランスにするのが難しく、サンプルを4回も作り直ました。やはり、WORKERS、まだまだカットソーの型紙の蓄積が足らないです。良い勉強になりました。
最初に悩んだのが、肩先の変な出っ張り。その分、袖の山がへこんでいる。これがフットボールTのデザインなので再現しないわけにはいかない。さらに、肩に縫い目=傾斜が無いので生地が肩先で余る。これが脇の下に向かって垂れる。
生地により、張り具合、たれ具合が違うので、結局、表地を決めてから何回もサンプル作って微調整。
「垂れ過ぎた!」「皺はできないけどタイトすぎる!」等々。
さらに、首の位置も最初は後ろ過ぎて前があたる感じがする。そこで、切り替え位置ごと前にもってきて。結局「本番と同じ生地・同じ縫製工場」で何回も縫って・着て・修正して、また縫って・・・を繰り返すしか方法はなく。
その甲斐あって「ビンテージの雰囲気、かつ、着た時にストレスを感じない着心地」のパターンになりました。
素材は16番単糸の天竺。7オンスなので、2PLYの5.7オンスより厚い、重い。ガサっとして固めの風合い。
単糸、そう2PLYやボーダーが「双糸」に対し、糸1本で編む「単糸」。糸の撚り方向に生地自体が斜行(しゃこう)しています。もちろん、「セット」という工程である程度はまっすぐにしますが、それでも完全には斜行が取れない。その若干ねじれた感じがビンテージのあのTシャツの感じでもあります。
製品はNW、洗い無で納品。身幅で1センチ、着丈で2センチ程度縮みます。採寸は洗い後行っているので、縮んでこの程度です。 |