右の矢印のステッチが、左の矢印、裏には貫通していない。
これが芯止めステッチ。現代は芯も接着があるのでなくても良いかな~という部分ですが、やはりボタンダウン「らしさ」で残しています。
WORKERSも当初は「完全糊無し」とか「水溶性(中で止まっている糊が溶ける)」とか使っていました。古着はそういうのを使っているので、その再現でした。
が、オックスで顕著なのが使っていてボタンホールが壊れる、すっぽ抜ける。もともと、オックスは織りが粗い生地。ホールのカガリ巾を広げて工夫しましたが、それでもたまに壊れる。この「たまに」がやっかいで、全部壊れるわけでもない。
悩んだ末に、半分解展で今はすっかり有名人の長谷川君に相談して良い芯を教えてもらいました。薄い、入っているかほとんどわからない。でも、ホールが壊れない!魔法です。
昔、インディビジュアルライズドシャツの社長が「今はボタンは耐衝撃性のあるプラで、これにしてからボタン割れのクレームがなくなった」と雑誌で答えていました。
ボタンもそうやって進化したように、芯も進化すべきだろうと、今はこの、「ホールが壊れない芯」を入れるようになりました。 |