Modified BD

左胸、丸みポケット。アイロンする人の技術一本の部分。

現代では、ポケットを折って・縫って、半自動でしてくれるポケットセッターもありますが、あれは超大量生産の世界。

WORKERSは毎回、微妙に形も変わるので当然手作業。この端の丸みが折るの難しいのです。自分で昔作って、どうやっても左右対称にならない!とかイライラしてました。

そういう、危なっかしいモノ作りは、自分が65過ぎたらまたやる予定なので、そちらをご希望な方はお待ちください。

 

着丈がビンテージの80センチ超えほど長く無いので、脇に向かっていく切りあがりがまろやかなカーブ。ここも型紙ひいて昔は悩みました。

着丈がそれほど長すぎない現代のシャツ。で、脇に向かう切りあがりだけビンテージみたいにすれば、当然、脇が短くなりすぎる。今になれば当たり前なのですが、当時は

「ビンテージみたいで、現代のタイトショートなシルエット!」とか今思えば、結構無理のある型紙をひこうと四苦八苦していました。

 

右の矢印のステッチが、左の矢印、裏には貫通していない。

これが芯止めステッチ。現代は芯も接着があるのでなくても良いかな~という部分ですが、やはりボタンダウン「らしさ」で残しています。

WORKERSも当初は「完全糊無し」とか「水溶性(中で止まっている糊が溶ける)」とか使っていました。古着はそういうのを使っているので、その再現でした。

が、オックスで顕著なのが使っていてボタンホールが壊れる、すっぽ抜ける。もともと、オックスは織りが粗い生地。ホールのカガリ巾を広げて工夫しましたが、それでもたまに壊れる。この「たまに」がやっかいで、全部壊れるわけでもない。

悩んだ末に、半分解展で今はすっかり有名人の長谷川君に相談して良い芯を教えてもらいました。薄い、入っているかほとんどわからない。でも、ホールが壊れない!魔法です。

 

昔、インディビジュアルライズドシャツの社長が「今はボタンは耐衝撃性のあるプラで、これにしてからボタン割れのクレームがなくなった」と雑誌で答えていました。

ボタンもそうやって進化したように、芯も進化すべきだろうと、今はこの、「ホールが壊れない芯」を入れるようになりました。

 
 

 


 無題ドキュメント
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