Fatigue Trousers があるならFatigue Jacket も作らねば!と以前作ってもらった工場さんに相談すると
「もう高密度生地は勘弁してほしい」。
そこで、WORKERS得意の交渉術で、普段、Lounge Jacket やMaple Leaf Jacket を縫う工場さんに頼みました。
ポケッ トの数、凝った作りを見た瞬間「ついにこれがうちに来たか!」と嘆いていました。が、工場さんは「工賃と生地・縫製・ミシンのバランス」 が合えば作ってくれます。
「工場泣かせ」は企画するメーカーが悪い。縫えるミシンを用意するなり、縫えるように仕様を工夫するなりすれば、縫製工場さんは泣きません。工場泣かせて、それを売り文句にするようなメーカー、私は嫌いです。メーカーとしての腕が無いって自慢しているようなものなので。
素材はアレンジで7.5 オンスデニム。どちらもNW、洗い無で納品ですが、 防縮加工された生地なので、未防縮・キバタのジーンズのように縮むことはありません。最初はそっけない、それこそ「コレクションブランド」っぽい雰囲気ですが、洗って色が落ちればちゃんとアメカジになります。
ボタンが露出しない、いわゆる「2nd Type 以降」がモデル。肩のエポレットも無いあたりは3rd以降。
ポケットの作りやパターンは参考にした古着にできる限り忠実に。でも、袖口はあのマチがついた変わった作りではなく、普通に袖がまくれる開きありに変更。
背面のヨーク/ ウェスト調節ボタンも無し。ヨーク無しは肩先の生地が重なる部分でゴリゴリし ないように。着心地重視で仕様を考えています。
工場さんは「サンプル作成→見積もり→実際量産で見積もり通りにできるか?」を検討して次回も同じ単価で作れるか決定します。果たして次も同じ価格で作れるのか?そもそも、今回が売れなければ次はない。WORKERSの未来はお客様のチョイスにかかっています。よろしくお願いします。 |