背ヨーク、後ろ側もステッチは無し。

背中心に入ったタック。これが、身頃の横方向ゆとりを出してくれます。体が動いたときにタック部分が開く。いわゆる「アクションプリーツ」的役割。デザインだけではなく、機能を目指した結果、「こうするしかない」デザイン。（もちろん、センタータックをサイドタックにするのもありです）

ただ、こういったタックをふさいでしまおう！というのも、2010年頃はバンドオブアウトサイダーズのやたらピタピタなBDとかでありました。あれはあれで、デザインとしてBDの当たり前、ゆったりした身幅、裾がずり上がっても外に出ない長い着丈を否定してみようという試みだったのでしょう。

それが、とてもすっきりとして見えて、タイトフィッティングなアメリカントラッドが一時期はやったわけです。私もその影響は受けたから、Modified BDの着丈は75-6近辺なわけです。ただ、前はもっと短かった。同じようでいて、同じでない。元に戻ったようで、微妙に違う。その繰り返しで、パターンやシルエットが作られて行きます。