ここから作った動機と苦労話。
後付けパーカー。古着好きなら憧れる、でも正直オリジナルは買えなかった世代です。
他に欲しい物もあるし、何より高かった!そして今はもっと高い!だったら作ろう!でも大変でした。
「後付け」と言いながら古着のオリジナルも襟にフードを流し込んでいたり、身頃に後付けしたり色々な仕様がある。
ファーストサンプルは襟流し込みでパイピング状に首回りをバインドしてみましたが、WORKERS のスウェットはとにかく生地が厚い!何とか形にはなったけどぐっちゃぐちゃの縫製。これではNG。
セカンドサンプルは流し込み生地部分を1枚にな るように工夫するも、どうしても部分的に厚みがあるところがありやはりそこがうまく縫えない。
ここまでですでにファーストサンプル作り出して3か月経過で年末前。毎日、毎晩考えていたのでアイデアは次々と出 るのですがどれがベストかわからない。という事で工場のある名古屋へ。そこで、縫製仕様担当のおじさんと相談。当然日帰りで最終パターン作りあげたのが年末。
最終、流し込みはやめてあくまで「後付け」に。さらに、フードのステッチで隠れる部分の生地を落とし、厚みを調整。フードの折り方も工夫して、極力厚みを抑えてばっちり最終形になりました。
サンプルは何枚も作るわ、出張するわ、まったく元が取れそうにない品番ですがわが人生に悔い無し。出来上がって着た時の喜びは何にも代えがたい。今期も楽しくサンプルを作らせてもらえてありがとうございました。作ってくれる工場さん、製品買っていただくエンドユーザー様、取り扱っていただく店舗様に感謝しています。 |