オレンジ、同じタテ糸でヨコ糸の打ち方が違う。それだけで、オレンジの見える比率が違って、ストライプが薄く、チェックは濃く見えます。

こちらは、WORKERS別注の不等ピッチ「マチルダピッチ」と「マチルダストライプ」のベージュバージョン。私の好きな地味～な柄シリーズ。素材がコンパクトヤーン。糸の毛羽を巻き込んで、表面が均一になるようひと手間かけた綿糸。

最近、スーピマが高すぎて、スーピマで別注するとシャツにして20000円近くなってしまう。さらに、スーピマ自体もクオリティ、以前よりどうなの？これは肌感覚ですが、自分で着ている、6年程前のスーピマオックスと、去年作ったものが、どうみてもクオリティが同じではない（良い意味ではなく）

だったら、綿のブランドにはこだわらず、今年できた良い綿かつ、コンパクト糸で作ったらコストもある程度に収まるし・・・という工夫の産物です。

ブロードのチェック、ストライプは3オンス。オックスの5オンスクラスより薄い。ただ、細い糸が高密度に織られているので、スカスカした感じは無し。

同じ3オンスでも、太い糸で密度が低いマドラスと、細い糸で高密度のブロード。ここれが違いです。

アップにするとよくわかるオックスの生地組成。ある程度太い糸を、経糸引き揃えという、2本そろえて動かして平織りにしています。これがあの独特のガサっとして、着こむと密度がさらに上がってしなりが出てくる風合いの元。

それに対し、ブロードはルーペで見ないとわからないぐらい折柄が細かい。1インチの間に入っている糸の本数もオックスより多い。