French Herringbone Pants

たまには昔のWORKERSのように「この形にはこの生地!」というレプリカ的作り方で。

参考にしたおそらくヨーロッパ物だろうなというトラウザーズにならい、フロントはボタン+フック。股上は深め、ウェスト裏にサスペンダーボタンあり。吊った時の雰囲気はやはりとてもクラシック。ベルトで締めたのとは一味違います。

 

フロント、ボタン+フック。正直、なんでわざわざフックをつけるのかはよくわかりません。想像すると

「糸付けボタンだけだともし取れた時にフロントが締まらなくなってしまう。だからフックをつけよう。ウェスト位置に打ってしまうとサイズ調整が出来なくなる。ウェスト下なら、最悪、トップボタンをはずせばウェストが大きくなっても対応できる。直しをするにしてもウェストフックが無い方がやりやすい」

ぐらいでしょうか。それが今となっては「ヨーロッパ古着だなぁ」などと感じる部分になっています。

 

フックはリベットで止めます。

 

トップ、金属ボタン。薄いメッキが少し剥げた感じが良い。

 

ベルトループ、上挟み込み、矢印の下は流し込みでステッチで止める。ループの切り端が見えない、でも手間な始末。
さすが、私が昔勤めさせていただいたカマダさん。こういう部分は平気です。その分、工賃はぶっちぎりですが、丁寧です。勤めていた身で言うのもなんですが、毎回上がった製品見て当時はそれが「普通」と思っていました。今思えば、だいぶ綺麗に縫えていたのだなとわかります。あれが私にとっての「普通に縫う」基準なので、後に他の工場さんを探す時もそもそもの基準が高かったのだなと今になって思います。

 

右腰、縫い目を利用したコインポケット。「なくてもいいじゃん!」という部分ですが、やっぱり無いと寂しいのでつけます。

 

フロントサイド、縫い目利用ポケット。Officer Trousersでよくやる、斜め切り替えポケットと違い、ポケットがあるのかないのかわからない。すっきりして見えるのがポイント。手は斜め切り替えの方が入れやすいのですが、縫い目利用ポケットに手を入れると独特な胸を張ったような体制になります。あれが、なんとなくクラシックよなぁと私は思ってしまう部分。

 

 

 

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