10オンス・コットン100％デニム・インディゴ100％染め

WORKERS刻印入りボタン・バックシンチ

お客様から「最近WORKERS を知ったのでぜひあのワークパンツをもう一度！」とご要望をいただき久しぶりに作って みました。

Hercules のオリジナル、持っていたのは38 インチ程度で大きかったので、一度それをトレースしてから、 32 サイズ（ウェスト82-3 センチ）にグレードして型紙を作りました。オリジナルは邪魔だったのかバックルは切り取られていました。そこでバックルの先部分は、古いシアーズのカタログ・SR Best というブランドで似たデザインのイラス トを見つけ、そこから想像してデザインしました。バックルは針シンチタイプ。椅子や車のシートには傷がつきますので ご注意ください。バックル無しのPlain もラインナップ。もっと楽に、雰囲気を楽しみたい方はPlain を。

フロントは「ダブルニー」と呼ばれる、身頃に補強布をたたきつけているデザイン。上部がポケットの機能もはたしてい ます。特殊なのが身頃の前後配分。通常であれば前・後ろを50％ 50％、もしくは少し前を小さく作るところ、今回は逆。 前が大きく後ろが小さく作られています。ダブルニーにポケットとしての機能性も確保するため、ある程度幅が必要で、 後ろより前が幅広に作られているわけです。

素材はベーシックな10 オンス・耳付きデニム。脇・内股ともに巻縫いしてしまい、縫い代は見えなくなるのでほとんど 耳を使う所は無いのですが、以前も使ったこのベーシックなデニムが好きなので今回も使いました。

ベージュ色をした型紙が今回のパンツ、白無地の型紙が以前作ったワークパンツの型紙です。

今回のパンツ、特徴的なシルエットを生み出している原因は内股の線にあります。

オリジナルを穿いてみたとき、独特の丸みを感じるシルエット。単に裾が太いというのではありません。その証拠に、昨年自分で作ったワークパンツと裾の寸法を比べてみるとほとんど変わりませんでした。

そこで、オリジナルに何本もテープを張り、各部の寸法を調べ型を抜いてみるとわかりました。内股の線、特にひざから裾にかけてにかなり傾斜が付いています。これが、このパンツ独特のシルエットを生む一番大きな要素です。

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