COAT, PARACHUTE JUMPER

QUARTERMASTER SUPPLY CATALOG OQMC CIRCULAR No.4-REVISED AUGUST 1943より

 

空挺部隊用のコート。パラシュートジャケットという名前の方が一般的です。

第二次大戦直前〜勃発ごろにかけては、各部隊ごとに様々なジャケット・コートが使われていました。第二次大戦末期〜後は徐々に「フィールドジャケット」として装備の共通化が進みます。

その共通化の一歩前の時代こそ、ミリタリークロージング百花繚乱の時代。

このパラシュートジャケットもその一つで、特異なポケットの形、つけ方、凝りに凝った身頃の切り返しや縫い仕様でとても人気のある一枚です。

実際に着てみると、ウェスト周りがかなり絞られ、さらにベルトでまで締められるように。一方で、背面を見ると、ベルトから上下に大きくプリーツがつけられ、肩やヒップが動いた時につれないように運動量分の布が確保されています。

カタログでは「windproof, water repellent cotton cloth」とありますが、そこそこ使いこまれた風の今回のジャケット。防風性は多少あるにせよ、防水性はほぼ皆無です。

 

   

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