先ほどの細い別パーツは片方が耳づかいになっています。ただ、逆側、右袖を見ればミミを使わず(使えず)断ち切りのままです。
そもそも、この二枚ものの袖の理由を想像すると
�@袖をできるだけ太く、ゆったりと作りたい
�Aしかし、生地をできるだけ節約したい
�Bならば、袖を分割することで生地を節約しよう
という三段論法からではないでしょうか。
また、脇の巻き縫いのステッチがカフスに乗っています。これは、巻きの入り口部分を仮留めかなにかしておいて、先にカフスをつけてしまい、あとから無理やり重ね縫いから初めて巻いて行っているためです。
今見ればかなり、無茶な縫い方ですが、以前 Levi's SUNSETのシャツ でも同じ仕様なので、昔々は常識的な縫い方だったのかもしれません。
実際、私のお願いしている工場のおばちゃんいわく「変な縫い方と言えば変だけど、できる」そうです。
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