J.L.Stifel & Sons
1921年3月のファームジャーナルに掲載されたシュティフェル社の広告です。
1923年の広告 と同じように”75年以上の定番品と銘打たれています。
一連のアドと同じく、同社の生地を使った製品を着た人物、生地の裏面のプリントを強調するために写真にブーツマークを描く手法です。
渋い面構えのおじさんがオーバーオールでしょうか?ボトムに3ポケットのカバーオールを着ています。
今見るとだいぶロング丈です。
以前紹介したカバーオール とよく似た形ですが、ボタンの数、ウォッチポケット用のホールの有無など、細かな点で違いがあります。
袖口の見返しのカーブがきつく見えます。
StifelというとWabashというイメージですが、これほどアドでも積極的に紹介していたことから、多くの柄の中でもやはり定番的な柄として扱われていたようです。
もう一人、リアルバディーリーのような子供です。
こちらも裾をまくり、ロゴがあとから描き加えられています。
Wabashの柄の大きさ、ピッチはおそらくおじさんのカバーオールと違うようです。
今回紹介した雑誌、インランドマーチャントは内容も「いかに他社と違うアドを作るか」などといった、いわゆるマーチャンダイジングに関する雑誌でした。
わざわざ生地の裏面に自社プリントを入れ、さらにそれをイラストまで使って宣伝する。
当時の競争の激しさと、それに負けじと努力するStifelの姿勢を感じるアドです。
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