ブランドは現在も存在するGANTのシャツ。Ref: Gant U.S.A.
ただ、途中で経営も変わり今は創業時のシャツメーカー然としたアイテムラインナップとは一味違います。
Ref:Wikipedia GANT U.S.A
古着では渋いシャツを見かけるブランド・メーカーです。今回紹介するのもダークトーンのマドラス風チェックのシャツ。
ただ、素材はスイスからの輸入物で、インドマドラスのような粗悪な生地とは違います。より高い番手（細い糸）で密に織られた生地で独特のつるつるした風合いは、糸にする段階でコーミング（櫛により短い繊維を除去）などにより「高級に」作られた生地である事がわかります。
ただ、いくら手間をかけても、数十年前のレベルの話。現代のように、本当に天然繊維なのか不思議になるほどきれいに織られた生地とは違い、アップで見れば糸のところどころに節があり、染色もわずかに滲んでいます。
この「頑張ったけれどこれが限界」というビンテージが持つ独特の風合い。現代の、それを狙ってやるのとは違う、自然の良さがあります。
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