先ほどと同じ、最高12本まで針を入れることができるミシン。
今度はラッパを外し、針を4本に増やして前立てを縫っています。
向こう側にピンセットが写っています。
このミシン、確かに、一度縫いだしてしまうと糸交換もほどんどなく便利です。(とはいっても、綿糸はたまに切れることもありますが)
ただ、ピンセットが必要なほど糸通しが手間です。
昔であれば、それぞれの工程ごとに一台のミシンがあり、そこに針も糸もかけたまま、何千・何万と縫ったのでしょうが、現代ではそうもいきません。
そのつど、糸・針をかけかえ、ラッパを調整し・・・と昔と同じようなつくりをするには、かえって手間と時間がかかってしまいます。ただ、そうは言っても、ビンテージワークウェアが持つ独特の雰囲気は、このような製造方法の都合により考えられたミシン使い、糸使いも大きな役割をしめています。
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