首回り。三角形に切ったリブを身頃に乗せ、裁ち端を扁平縫いでたたきつけた前V。その前Vごとネックはバインダー（パイピング）状に縫っています。リブでこのバインダーをすると伸びづらい仕上がりになります。

中にヘインズ赤ラベルの新品を着てぎりぎり見え隠れする首回り。見えすぎても嫌だし、全く隠れてしまうのも首が詰まって見える。

前Vアップ。身頃の天竺とは組織が違う、フライス（リブ）が三角にたたきつけられているのがよくわかります。

3-PLY-YARN、わざわざ専用ネーム作ってます。ビンテージの洋服見ていて、確か2-PLYだったか・・・でこういう専用ネーム作っているものがありました。「昔の人も材料が違うんだ！って言いたかったんだよなぁ」と共感。素材、特に糸の撚り本数は大事だけどぱっと見ではなかなかわかってもらいづらい部分。

本来、単糸（一本の糸）で使えるものをわざわざ何本よ撚り合わせてその太さに持ってくる双糸やミコヨリ（3PLY)はやっぱり高いのです。例えば60番の糸を3本合わせれば20番。だったら最初から20番の糸を買って使えばそちらのほうがリーズナブル。綿糸は一般的に細い糸ほど、繊維の長さが長い＝高級なワタでないと糸になりません。

そういう高級な細い糸をわざわざ何本も合わせて太い糸を作る。だから、3PLY Tは独特なスムースな表面、毛羽が極力少なく毛玉が出来づらいのです。その糸を、編むときも出来る限り度詰め（縦方向の糸ループを出来る限り小さくする）ように編むからがっしり・しっかり・形崩れしにくい生地になっています。