前立てはおなじみ、多本針の環縫いミシンで。アピールするとすれば、WORKERSで購入した専用ミシンです!というのも、WORKERSが好きな綿糸の細い糸で強度を出そうとすると、針の目数を増やさないといけない。この目数を変えるのもこのミシンは簡単ではなく、また、出来たとしてもセッティングがばっちり!となるには、また時間がかかります。
単純に「縫える」という状態と、そこからもう一歩進んで「すごくきれいに縫えてる」の微妙な違い。これは、やっぱりミシンをある工程や条件の専用機にしてしまったほうが後者を実現しやすい。正直、WORKERSの規模で導入するか悩みました。本来、一日数百着。年間数万着。そういう単位の物を縫うのが工業用ミシンで、その部分の専用機です。今でこそ、WORKERSも年間2500着ぐらいはシャツを作りますが、それでも前立て縫いが使われるのはその半分程度。
本来の「工業用ミシン」や「専用機」の考え方から言えばナンセンスです。でも、そうまでして、どうしても新品の前立て縫い。それも関西スペシャルの前立て縫いが欲しかったのです。ただ、クオリティをあげたかった。理由はただそれだけです。 |