インディゴにせよ他の染料にせよ、一度生地染めをして後からあたかも織物かのような柄を抜染するという方法は昔はメジャーな方法だったようです。
上の写真は1915年、Stifelがこのような製法で作られた生地は自社が特許を持っている、他社のイミテーションはNGであるという旨を送った手紙です。最初の子供たちが着ているのとほぼ同じ、綾織りのような柄が描かれた生地が張り付けられています。
Google PatentでStifelを調べてみると、1901年~1915年ごろにかけていくつかのテキスタイルデザインを特許として申請しています。直接、上記のような柄を申請している訳ではないので多少拡大解釈もしてこのような書類を作ったのか、はたまた検索出来ていない他の特許があるのか・・・確たることはわかりませんが、Stifel社がWabashやPolka Dotだけでなくいろいろな柄物、それも特にこのようなインディゴ染めに織物のような柄をプリントした生地に力を入れていた事はわかります。
織物で表現されたCovertやStripeとは違う、独特の雰囲気があるのは確かです。ただ、織物で柄を表現する以上にコストがかかってしまうので、結果として生き残れなかった生地でもあります。
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