Mr Eddie Skaistis and workers

家を建てる建築現場のワーカー達です。
オクラホマ州・タルサで行われた住宅開発の時に撮られたようで、当時の新聞記事も写真につけられていました。

8×10インチサイズの写真で、銘々が「これぞワークスタイル」と呼べるようなコーディネートをしています。

当時は、単純に手近にあって、安価で持ちが良いというだけで選ばれていたワークウェア。

ただ、各人の顔には疲れる仕事ながらも、どこかに物を作りだす楽しさがにじみ出ているように思うのは私だけでしょうか。

今回は、それぞれの着ている服のブランドまでも特定できる写真なので、それぞれをアップにしてお送りします。

 

 

左端。CarharttのワークキャップにCOWDENらしきラベルのついたオーバーオールを着ています。

ヒッコリーで合わせるあたり、単なるワークウェアもどこか「洒落っけ」で選ばれていたのでしょう。

中には、おそらくカーキのワークシャツを着ています。


 

左から二番目。

B-15のようないわゆる「ドカジャン」にチェックのシャツ。

ボトムは、これまたミリタリーウェアのチノを合わせています。

これら、B-15のようなファスナー開きのジャケットやチノパンは、ミリタリー放出品のみならず、その普遍的なデザインから民生品も多数ありました。

 

格好や、靴が比較的綺麗、年齢も年かさであることから、リーダー的なポジションであったのではないでしょうか。

 

左ポケット、フラップの一部が縫い開けられ、ペン刺しになっているポケットを実際に使っています。

 

真ん中。

名前をEddie Skaistisと言い、当時町の有名建築会社兼、タルサホームビルダーズAssnの副会長だったそうです。

この写真が撮られた建築計画のスポンサーでもあったと、新聞には書かれています。

さすがスポンサー。レザーのコートにニット、もしくはスウェットらしきVネックカーディガン。

一番下のボタンを開けているのも、実際にこういったインナーを着てみると良く分かるのですが、裾周りの窮屈さから出た着こなしです。

下にはシャツにネクタイ。

足もともチノをブーツに入れ、手にはグローブと、ぬかりありません。

ワークスタイルでも、この手の「親方クラス」の着こなしは、今の町中でも十分に使えるコーディネートです。

 

 

写真に同封されていた新聞の切り抜きです。

やはり、現場の社長はカッコいい!セールスマネージャーのコーディネートよりぐっとカッコ良く見えるのは私の欲目でしょうか?

 

 

右から二番目。

KRAFTWERKのフローリアンのような顔をしたおじさんは、やはりヒッコリーのオーバーオールにワークシャツ。

ワークシャツは第二ボタンが比較的したについているので、インナーのTシャツが良く見えます。

エプロン付きのオーバーオール、胸のペン刺しには、定規のような物を入れています。

 

一口に「アメリカ人」と言っても、皆移民。

それぞれ民族が違い、顔も体格も違います。

そんな人たち、誰が着ても、各人各様の雰囲気を醸し出すことができるワークスタイルは、やはり懐の深いジャンルです。

 

 

右端。いかにも人の良さそうな太ったおじさん。

オーバーオールはPAYDAYのブルー色をしたラベル

アウターにはコーデュロイの襟がついたブランケットライナー付きのショート丈、デニムジャケットを着ています。

Lee 91-Bにも似ていますが、当時はこういったデザインのショート丈ジャケットが、さまざまなブランドで作られていました。このジャケットもそんな中の一枚です。

 

独特の丸みを帯びた、ワークキャップというよりはキャスケットに近い形の帽子が良く似合っています。

 

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