L.L.Bean BAXTER STATE PARKA

特徴的な深い襟ぐりとフード。マウンテンパーカーと言えば、この切り返しが特徴です。

フロントのファスナーを開けると、おそらく風を防ごうとして付け加えられたであろう、表生地を折った物が縫いつけられています。

フード周りにはやはり、風が強いときに絞るためのコード。先は丸い革に穴があいたストッパーで止められています。

ラベルには多くの情報が残されています。

まず、この製品に付けられた名前、BAXTER STATE PARKA。登録済のRマークがあるので調べてみると、今でもしっかりと登録は生きています。

登録は1980年。First USEは1973年とあり、First Use in Commerceは1979年とあります。いずれにせよ、保守的な当時は押しも押されぬ大看板になっていたL.L.Bean。ある程度保守的に、ほかのマウンテンパーカー創始メーカー達よりは遅れてラインナップに入れたであろうことは想像に難くありません。

それでも、裏地をウール/ナイロンのチェック生地に、さらに商品名まで商標登録して登場させるあたりは大手らしい部分。

表地はコットン60％、ナイロン40％。これが「ロクヨンクロス」と呼ばれるゆえんです。

裏地はウール85％にナイロン15％。裾のほうは切り替えがあり、ここはナイロン100％となっています。もちろん、Made in USAです。