SIERRA DESIGHNS, 60/40 Mountain Parka

1973年カタログには「4ピースのパーツから作られたフード」とありますが、今回紹介するものは3ピース。カタログの言葉を信じれば、1973年以前に作られたモデルであると言えます。

このような書き方をするのは、私自身、シエラデザインズのマウンテンパーカーでフードが4ピースになったものをまだ見たことが無いからです。

 

フードと身頃の切り替えラインは本来のネックの位置よりもだいぶ下。これが、マウンテンパーカーらしい、独特なフード周りのシルエットを生みます。

 

No10という大きさ、かなり大型のナイロンファスナー。上げ下げのしやすさは抜群です。

以前紹介したLLBeanのマウンテンパーカー では逆開と呼ばれる2ウェイファスナーが使われたいましたが、シエラはシンプルな1ウェイファスナー。

 

無刻印のスナップボタン。

ある意味、まだイミテーションに悩むほどなかったのか。そしてボタンも別注すれば相応の量を作らざるを得ません。それほど売れるかわからなかった時代なのでしょう。

 

ファスナーを一番上まであげ、フードをかぶった時にあごにファスナーが直接触れるのを防ぐフラップ。

現代のアウトドアウェアでも脈々と続けられているディテールです。

フードには紐が通され、先は俗に「豚鼻」などと呼ばれる革でストッパーがついています。革は縮んでしまい、本来の形がわからなくなっています。

 

 

 

 

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