TROUSERS, MEN'S, COTTON WIND RESISTANT POPLIN, OG 107

フロント。脇のポケットは縫い目利用から斜め切り替えに。

さらに、腰帯も軍パンで良くある身頃延長ではなく別断ちのパーツを縫いつけるバージョン。

この腰帯の作り方などは、おそらくスペックである程度幅を持たせているのだと思います。以前、チノパンのスペック、MIL-T-2064A を調べた時のもClass 1がシングルニードル、Class 2はダブルニードルと、脇の作り方のバリエーションがありました。

ミリタリーの衣類はあくまで道具です。一定の機能を持った服、というか道具を大量に安価に手配する必要があります。そのため、生産背景も良くわかった人間がトラウザーの得意な工場であろうと、ワークパンツが得意な工場であろうとほぼ同じ機能の製品を作れるようにスペックを決める訳です。

 

 
 
 

フロントは初期型で見られたさらに1枚余分な布は無くなりシンプルなヒヨクに。ただ、ヒヨクの止めはこの期に及んでも残っています。

 

脇ポケットは斜め切り替え。

パーツ数は増えますが、手を入れやすく作るのも確実・簡単。縫い目利用より実用面での利点が多いポケットです。

 

ラベルはTROUSERS, MEN'S, COTTON WIND RESISTANT POPLIN, OG 107と品名。

さらにDSAナンバーには67と年号と思しき数字。

"Wear as outer garment in tropical areas" 「暑い地域でアウターとして着る事」以下、説明があります。

サイズネームはウェストの帯に流し込まれています。

 

 

 

 

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