SHORTS, KHAKI, DRILL
Commonly called Ghruka Shorts

背面は左右玉ぶち+フラップポケット。やはり、身頃にはタックが入っています。

 

アメリカでは細い玉ぶちを「コードエッジ」などとスペックに書いていましたが、こちら、ほとんどコードすら出ていない玉ぶち。そこにフラップが流し込まれています。

仕上がりは片玉ぶち、両玉ぶち、極細の玉ぶちは「コードエッジ」や「もみ玉(モミ出すように玉布を細く作りあげる事から)」など、色々ありますが、要するに身頃に穴を開ける手段として、

・玉ぶち布を載せて仕上がりの大きさに縫う

・真ん中に切り込みを入れる

・ひっくり返す

という手順で作られています。

 

後ろ身頃上部に入れられたタック。

これにより、ヒップ周りをゆったりとしたシルエットにしています。このヒップ周りのゆとりは運動量を確保するのにとても大事です。

これが足りていない衣類で、運動着のような動きをするとヒップの縫い目が裂けます。後の時代には、伸縮性のある素材も開発されていきますが、コットンのドリル(チノ)という伸びのほとんど無い素材で体を動かしても吊らない、ステッチにストレスがかかりづらくするには全体的にゆったりと作る以外にありません。

そのゆったりと作る方法として、ダーツやタックがあるのです。

イメージとしては、たとえば32サイズの型紙を作るとき、34サイズの型紙(ヒップもウェストも大きい)を作り、ウェスト部分のみタックでつまんで32サイズにする、といった物です。

 

 

 

 

 

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