USN? Chambray Shirt

「シャンブレーシャツ」と言えばどれも同じように思われるかもしれませんが、その表情は千差万別です。

今回、以前作ったPatented Shirt と比較してみました。

まず、生地の雰囲気が全く違います。糸の太さ、密度、さらには糸の染め方も違うようで、色合いが全く違います。

 

縫い方自体は「折前立て」や「にせ前立て」と呼ばれる方法で、図のように前立てを折りながら一気に四本の針で縫って行きます。

この針の幅が、今回のシャツと、Patented Shirtでは違います。

ミシンの違いからくるもので、今回のシャツが針幅3/16インチ、Patented Shirtは1/4インチで、1/16インチ、わずか1.5ミリほどですが違います。

 

脇は、今度は巻き縫いですが、ここもUSN?シャツは3/16の二本針に対して、Patented Shirtは1/4インチの3本針です。

これら、針の幅は「ゲージ」と呼ばれるのですが、実はかなりの種類があります。

シャツやパンツなど、一口に「ワークウェア」といっても、イメージが各社違うのは、このようなミシンの違い、設備の違いなどが、結果として、製品の雰囲気を変えているからです。

現代では、ファッションとしてこのような針幅までこだわってイメージを頭に描き、企画をしているメーカーもありますが、あくまで当時は

「うちの工場にはミシンはこれしかない」とか「二本より三本のほうがほつれても持つだろう」とか、そんなファッションとはかけ離れた理由から起きていた差異なのだと思います。

 

 

 

 

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