USN Poplin Shirt

袖口は切り込みを、別布でくるんで縫い倒す、通称「イッテコイ」。

簡単そうに見えて意外と難しい縫い方で、行って・帰る、突端の部分を若干たくる(皺が出る)ぐらい、しっかりくわえこんで縫わないと後々抜けます。

 

 

カフス周りのステッチは途中で止まっています。それにしても、糸始末がひどいです。

 

 

脇はマチ始末。

非常イン薄い生地なので、細めの巻き縫いが雰囲気としても似合い、品質的にも良いと思います。

というのも、薄い生地を下手に太い巻き縫いをすると、縫い代内で生地が遊んでしまい、巻きこみ過ぎたり、綺麗に折れず二重・三重に折れてしまったりするからです。

そもそも、細い巻き縫い=薄い生地=ミシンの設定自体も薄物用なので縫いやすいのです。

太い巻き縫いはすべてがその逆です。

もちろん、細い巻き縫いでも、厚もの用に。太い巻き縫いでも薄物用にも出来なくはないです。無いですが、やはり合理性に欠け、「ファッション的」に巻き縫いを使う事に成り、私はあまり好みません。

そういう面から考えると、アメリカ製ビンテージはあくまで「効率」とか「品質」を目指して作られた実用品なので、利にかなったミシン使いがされています。私は、そういう部分に惹かれるのです。

 

 

 

 

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