Trousers Cotton Khaki (1945)
比翼は身頃の見返しにステッチで止められています。ボタンを閉めた時、ボタンの間が不格好に開かないようにというひと手間です。
1920年代ごろのLeeのジーンズ・ワークパンツなどにも見られますが、リーバイスのジーンズは最初からありません。 このあたりが、ジーンズとトラウザーズ、それぞれの思想の違いではないでしょうか。
そこをあえて、デニムウェアに取り入れたLeeであったりと、細かな仕様から設計した人の意図を感じ取ることができます。
ボタンはプラスチック、もしくは尿素でしょうか?樹脂でできています。
特徴的な後ろ中心の始末です。
先に、左右を別々に腰裏(スレーキ布)を縫ってから、後ろ中心で縫い合わせ、割っています。
スラックスに用いる縫製手順で、この後ろ中心にたっぷりとつけられた縫い代でもわかるように、本来はウェストのサイズを出すことができるように考えられた仕様です。
後ろ中心のループは最後に取り付けられ、左右の身頃をつなぎとめる補強にもなっています。
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