Golden Fleece
(WM. R. Moore Dry Goods Company)

襟周りは厚手のジャケットらしく、7-8ミリ程度のステッチ。

襟のつけ止まり、ファスナーの始末も生地が厚くなりがちな部分を綺麗に処理しています。さすが大量生産はなやかな時代、ラフな中に今見ても「うまいな」と思う部分があります。

裏地はかなり薄手のチェック生地。襟吊りが付き、ラベルには

「Genuine Golden Fleece Jacket」-ブランド名
「TRADEMARK REG U.S. PAT. OFF」-商標登録済
「A MASTER CRAFTMAN'S CREATION」

と記載され、トレードマークの金の羊が描かれています。

最後の一文は、まるで現代の「日本の熟練したクラフトマンが・・・」のような宣伝文句が既にこの時代から記載されています。

いつの時代も、自社の品質の高さをキャッチコピーで謡うのは変わらないのですね。