1930年ごろになると、時代の変化、複数の資料には「ジャズエイジの終焉と共に」とあるように、需要も変化し、インディゴ染めの生地は、突如受け入れられがたくなっていったようです。
はたして、それがなぜなのかは、今となっては想像の域を出ませんが、何にせよ、Stifel社も事業の大転換を強いられました。
そこで、Stifel社が目をつけたのが、1928年頃には既に特許が取られていた防縮加工・Sanforiezd技術でした。
資料には1933年より、ライセンスを取得し、Sanforized事業に乗り出したとあります。
Sanforized自体、特許が取得された後も、一部Arrowなどのシャツに使われる以外は広がりを見せず、当時はまだ、一般的とは言えない技術だったようです。
その後、1934年には、販売J.C.Penney/織布Arwin/製造Globeの一大プロジェクトを組んでワークウェア業界デビューを図ったという記述もあります。(ジーンズハンドブック8版・繊維流通研究会)
これらからも、Stifel社がかなり初期の段階からSanforizedに取り組んでいたと思われ、また、それが後に、テキスタイル業界で一番にARMY
NAVY Productuion Awardを受賞するに至った原動力になったのではないかとも推測できます。
一方で、現在も絶大な人気を誇るWabashなどは30年間ほどしか生産されていなかったと言うことにもなります。
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