一方、子供用ですが、バリエーションで裏地をブランケットに変更したものも掲載されています。
ポケットはフラップ付き、フロントは紐ではなく身頃自体にホールが開いています。
現代のように、機能的な化学繊維もほとんどなかった時代。
何とか、シープスキンやコットン、ウールで少しでも暖かくという工夫と、アメリカらしい合理的な機能性。
かつ商売競争が商品開発に拍車をかけ、このように「ショールカラー・ダブルのコート」という一つの商品にも多くのバリエーションを生んだのではないでしょうか。
当然、合理主義の国アメリカ。この後も素材、商品の開発は続き、現在では決して一般向けに実用防寒着として作られることは無くなってしまいました。
ビンテージでも見つけることは出来ますが、かなり年数の経ったシープスキンは痛んでいる事も多く、このようなコートを今日、なかなか着用することが出来ないのが残念です。
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