1912年、1月。ロコモーティブファイヤメンアンドエンジニアメンマガジンより。
オーバーオールのバリエーションが良くわかるアドです。
肩吊りと、後ろ身頃が延長してつながっている「ハイバック」と、サスペンダー吊りを使った「ローバック」。アドではローバックを「DETACHABLE ELASTIC SUSPENDER STYLE」と表記しています。正式名称を誰が決めた訳でもありませんが、「取り外しのできる、伸縮性のあるサスペンダースタイル」は想像のしやすい表記です。
オーバーオールは今でもありますが、圧倒的にハイバックスタイルが主流になっています。
シンチバック・サスペンダー吊りのロゴマーク、サスペンダースタイルの方がよりワークウェアらしさを感じるのは私だけでしょうか。
デザイン面では、1912年にしてすでに後ろポケットのV字ステッチはありません。
右足のポケットも小さく、後の年代の典型的なオーバーオールのように、右後ろポケットまで延長されてもいません。
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