WORKERS 初、ローゲージセーター。ローといっても、ゲージ自体は10 ゲージなのですが、糸の太さとあいまって、おーがーニックコットンで作る14 ゲージセーターとは全く違う風合いに。
アイデアの源泉はUS ARMYの古いセーターとUSN のニットキャップ。
編み目が途中で切り替わり、「矢ぶり」と呼ばれる独特な目になるあれです。
セーターは裾リブとの境目や袖口境目、キャップは裾部分に。
ビンテージは当然ウール。私はチクチクして着られないのでコットンで作りました。
問題がそのコットン糸。ビンテージのウールセーター独特のガリガリした風合い、あれをコットンでやるにはどうしたらよいのか? 最初、いわゆる既製品の普通の綿糸で試し編みもしましたがフニャフニャでNG。そこで、撚糸(ねんし)(糸を撚り合わせる工程)で工夫を。
ベースに成る糸は、T シャツでもおなじみ、短繊維がある程度残ったカード糸。これを二本、とても強く撚ります。ただ、このままだと強すぎて編んだ時に編地がねじれてしまうので、強撚した糸を、少し撚りを戻すようなイメージでまた撚り合わせます。糸自体、撚る方向(S とかZ)があり、それをうまく組み合わせ、力のかけ具合を変えることで「がりっとする手触り、でも捻じれは抑える」良いバランスにしています。
コーディネートは私もこれから着るのでアイデアですが、やはりT シャツの上に着てみたい。着た瞬間はひんやりしそ うです。ニットキャップも私はウールだとかゆくなるのでコットンが楽しみです。 |