秘密な部分も多いので、写真は1枚だけ。
サンプルの革にコバ仕上げをしてみているところです。
自分で、コバに塗る薬品も持って行ってみたのですが(後ろに写っていて、レザークラフトやる方にはお馴染みのメーカーです)、これでは色が落ちそうでした。
さすが、長年ベルトだけを作られているだけあり、クレームが発生する部分がわかっています。コバを仕上げして、しばらく置いてから、水を含ませた布でこすってみます。そこまでの、悪環境には中々なりませんが、あえてそういう環境でも落ちないインクを選んで使ってもらいました。
それが、どこのメーカーのインクか・・・これは秘密でした。
このサンプル革で、革を表から裁つか、裏から裁つか、抜き型を使うか、裁断機を使うかなど、革のコバ面の丸まり具合を見て決めます。
なので、革に「表機械」とか書いてあります。
ここで、仕様を決め、自分で作ってきたサンプルも見てもらいながら実際の革でサンプル作りに入ります。
ここから先は、ひたすら「コミュニケーション」の世界。自分がやりたいこと、また試してみた事を話し、それに対して長年作っている方の意見を聞き、取り入れる部分、あえて私のやり方を通してほしい部分をすり合わせます。
実際、1stサンプルが出来た時は、コバが少し曇っているというか、白みがかったいる雰囲気がありました。それも、2ndでは修正される。どうやって修正したのかはやはり「秘密」でした。
自分は今まで、製造工程のほとんどを目で見て・理解してという物作りをしてきました。今回、本格的に「メーカーさん」に依頼するにあたり、やはり、自分で出来る限り試作をしてみて、コミュニケーションを取る事で、自分のやりたいことを理解してもらう大事さがわかりました。その結果出来上がった今回のベルトに満足しています。
ただ、これからも使ってみてわかる事、その時々で自分が欲しいと思えるものも変わってくると思います。そのあたりを常に変化させながら、作り続けて行ければと思います。
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