Sears, Roebuck and Co

 


1902 Sears Roebuck Catalogue

1886年、Richard Warren SearsはミネアポリスにRWシアーズウォッチカンパニーを設立。

1887年、会社をシカゴに移し、Alvah C. Roebuckが入社。

1893年には社名をSears, Roebuck and Co(シアーズローバック)に変更。

1895年、メールオーダーによる通信販売事業の拡充を計る為、500ページ以上に及ぶカタログを作成。

これが、「聖書の次に読まれている本」と呼ばれるシアーズカタログの誕生でした。

カタログには、それまで販売していたジュエリーや時計だけでなく、ありとあらゆる日用品が載せられました。

その後、1900年代初めにはローバックが病のため会社をセミリタイアしましたが、社名はそのままで現在に至ります。

 

1895年、新たなパートナー、Julius Rosenwaldが入社、後に副社長兼、財務担当となります。

1900年代初頭には、更なる資金調達のため株式を上場しました。

 

1908年、健康上の問題を理由に創業者、リチャードウォーレンシアーズは退職。
ジュリアスローゼンウォルドが社長に就任しました。

その6年後の1914年、シアーズは亡くなりますが、その後もシアーズローバックは成長を続けます。

 

1924年、General Robert E. Woodが副社長として入社します。

彼は、ライバル大手のモンゴメリーワード社のマーチャンダイジングマネージャーを務めていた人物でした。

 

1925年には、初のリテールストア(小売店)も開業。

シアーズ社にとって、それまでのカタログによるメールオーダーから、大きな方向転換であり、その原因は、田舎であっても車で移動出来る時代の訪れでした。

 

1928年、ロバートEウッドが社長に就任、ジュリアスローゼンウォルドは会長の座に退きました。

1929年、世界恐慌が起こり、セミリタイアしていたローバックが財政的理由によりシアーズ社に戻ってきます。

彼は、その後1948年に亡くなるまで、創業者の一人として各地のストアを訪問したり、会社の創立史編纂に助力するなど、精力的に活動しました。

その後も、シアーズローバック社は経営を続け、現在もアメリカの大手小売店として存続しています。

シアーズにも数多くのプライベートブランドが存在しました。

古着で一番有名なのがHERCULES(ヘラクレスもしくはハーキュリス)です。

カバーオール、ワークシャツ、オーバーオール、ピーコート、レザージャケットなど、様々な製品が作られました。

他にも、

・Pilgrim(ピルグリム)

・SturdyOak(スタディオーク)

・StrongReliable(DrumMajor)(ストロングリライアブル)

など多くのブランドが存在し、現在でも古着屋さんなどで見ることが出来ます。

 

これらのプライベートブランドは様々な製造メーカーによって作られ、わかっているだけでも、

 

・Joseph Buegeleisen Co(通称、BUCO)レザージャケット製造

・RoughWear(ラフウェア)ミリタリーレザージャケット製造・A-2など

・RelianceManufacturingCompany(BIGYANK)ワークシャツなどワークウェア製造

 

とそうそうたるメーカーが並んでいます。

シアーズの古着はまず品質の高さから人気が高く、市場でも高価です。

その理由には、これら古着市場でも超一級のメーカーによる製造であるためではないでしょうか。

 

シアーズローバックと言えばカタログです。

分厚いその本は、アメリカの全ての家庭に備えられていました。

ゆりかごから墓場まで、楊枝から車、家まで、ありとあらゆるものを売っていました。

 

そんなシアーズローバック社のカタログですが、当然ワークウェアも掲載されていました。

写真が一般的ではなかった時代、なんとも味わい深い図版で製品は紹介されていました。

ここで紹介されているのは、1923年のカタログでSR-BESTなるブランドが載っています。

 

 

 

Date
社名: Sears, Roebuck and Co
創業年: 1893
創業者: Richard Warren Sears
創業地: Chicago

参考サイト
Sears Archive
今回の文章を作るにあたり、大部分はシアーズ社のアーカイブを参考にしました。
当時のカタログやお店などの写真もあり、とても楽しめるサイトです。
是非ご覧下さい。

 

Back to Manufacturers

 

Workers