常盤新平氏による「酒場の時代」。副題は、1920年代のアメリカ風俗。
1931年生まれの常盤新平氏は、1920年代アメリカに関する多くの著作を書いています。
私自身、1920年代をキーワードに、本を探していたところ偶然、この「酒場の時代」に出会いました。
1920年1月16日深夜から実施された禁酒法(ウォルステッド法)にまつわる、様々な事柄、もぐり酒場(Speak Easy)やブートレガー(密造酒に関わっていたギャング)などについて、情感豊かに、各書参考文献を紐解きながら描いています。
それだけでも、とても楽しい本なのですが、更にビンテージレプリカ好きには見過ごせない章、「異説マッコイ物語」があります。
この中では、the real McCoyという言葉の語源、その諸説の中にはかの「ジョーマッコイ」ことジョゼフマッコイについても触れられています。
かつて、リアルマッコイズは自社のカタログで、たぶんに叙情的に、1900年代アメリカを表現していました。
そこには、「酒場の時代」のような様々な、参考資料・バックグラウンドがあったのではないでしょうか。
PS:熱烈な常盤新平ファンである私はついにファンレターまで書いてしまいました。すぐに直筆でお返事までいただき、あのはがきは私の一生の宝です。
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