Trousers, Brooks Brothers

上前の裏にはトップ二つのボタンと、持ち出しを延長したパーツを止めるボタンが付けられています。

腰裏回りはふんだんな手まつり、ハンドステッチで始末されていますが、ヒヨクの端はロックミシンが使われています。

余談ですが、戦前の日本ではこのような部分もすべて手でまつっていた時代があるそうです。私の祖母が、お針子として一番最初にした仕事が、こういった手まつりだったと話していました。

アメリカであれば、豊富な設備でかなり昔からロックミシンが使われていたのではないでしょうか。

ボタンは上下で大きさ、色合いが違いますが、どちらにも刻印は入っています。

腰裏の端、手まつり始末がよくわかります。

ヒヨクと、見返し。ボタンホールの間、間をステッチでとめています。

Leeの古いジーンズや、ワークパンツ、41カーキなどでも見られる特徴的な仕様です。

一方で、この始末を決してジーンズに採用しなかったLevi's。

細かな始末にも、メーカーごとの自社製品に対する考え方が表れているのだと思います。